【サンティアゴ巡礼】3日目 メリーデ ⇒ オ・ペドロウソ
当ブログは、2015年12月時点の内容になります。
3日目は、メリーデからオ・ペドロウソの行程になりました。巡礼のルールや歩くペースも慣れてきました。疲労も溜まり、景色もあまり変わらず少し飽きてきたせいか、バスの誘惑に負けそうでした。作戦を「じゅもんつかうな」に変えなかったら危なかったです。

3日目こそは日が暮れる前に宿に到着したく、早めに出発しました。
朝7:30に出発。辺りは真っ暗。

案の定、巡礼路がどこにあるか分からず、適当に歩いてみる。
するとどうでしょう、標石(モホン)が見つかりました。どうにかなるもんです。

塀の向こうはお墓。気味悪かった。

星空が綺麗でした。面倒だったので手持ちオートで撮影。ブレまくっている。

歩き始めて30分経った頃、ポツポツと雨が降ってきた。
すぐ止むだろうと思い、そのまま突き進む。
雨が強くなってきた。
傘をさした。
風が強くなってきた。
傘を傾け、前かがみ体勢で突き進む。
傘がグリンッとひっくり返った。
傘が壊れると困るので雨宿りすることに。
が、ここは森の中。
月明かりさえ届かない暗闇。
木の下で雨がしのげるほど甘くない雨の強さ。

メリーダの街に戻るか?
いや、せっかくここまで来たし、また来るの面倒だから後戻りはしない。
きっともうすぐ雨宿りできるところがあるはずさ。
頭の中で自分を励まし、突き進む。
暗闇の中、iPhoneのライトだけが頼り。
と言っても半径数3mぐらいしか照らせない。
標石(モホン)や矢印を見つけるのに必死。

早く雨宿りできる場所へ。
速足になる。
それを邪魔する横殴りの雨。
巡礼路はどんどん山に入って行く。
体よりもカバンや寝袋が濡れないように進む。
だんだんイライラする。
(なんで今雨降るねん)
(雨宿りする場所どこにあんねん)
雨が降り出して20分経った。
意地になって前に進んでいたけど、もう限界だ。
とりあえず、横道にそれて幹線道路まで出よう。
歩くこと5分。
幹線道路に着いた。
運がいいことに近くに家が。
雨がやむまで軒下で雨宿りをさせてもらおう。
家に近づく。
軒下に入る。
ん?
傘にあたる雨の強さが変わらない。
・・・
上を見上げる。
あれ?
軒(のき)がない!?
家を一周してみた。
出っ張りのあるところがない。
雨宿りができない。
家の周辺にはなにもない。
森に戻り巡礼を再開するほどバカではない。
どうする?
選択肢は一つ。
雨が止むまでジッと我慢する。
家の出入り口の僅かな出っ張りを気休めに、小さい折り畳み傘に隠れるようにして待機した。
その時、家の中から犬の吠える声が。
「ワン!ワン!」
(うるせーな)
「ワン!ワン!」
(飼い主が起きるやんけ)
「ワン!ワン!」
(しつこいな)
「ワン!ワン!・・・」
他に行く場所がないボク。
飼い主に怒られるまでこの場所に居座ることにした。
15分ぐらいだろうか(もっと長く感じた)、やっと雨が弱まってきた。
「ワン!ワン!」
犬はまだ吠えていた。
(お前(犬)すげーよ、ここまできたらすげーよ、番犬としてごっつ優秀やんけ)
と同時に、
(飼い主すげーよ、全然起きないでやんの、こんだけ番犬が吠え続けたら普通見に来るんちゃうの?その神経の図太さすげーよ)
と感心させられた。
すげー犬と飼い主の犬が住む軒のない家

野グソはここまでで3度ほど経験済み。
道中ほぼ誰とも会わないので、身も心もオープンに野グソをしていた。
ところが今回は、野グソの最中をヨーロピアンの4人組に見られてしまった。
正確には、30m先の丘から見下ろす形で、用を済ませトイレットペーパーで拭いている姿を見られてしまった。
巡礼での野グソはデフォルトでしょ?という開き直り、若しくは長旅で羞恥心をどこかに落としてしまったのか、ヨーロピアンに見られてからも急ぐことなくマイペースで用を済ましズボンを履いた。
と同時にヨーロピアン達が横を通り過ぎた。
どこまで見られたかは知らない。
別に見られてもいいし。
そんな感じで気にもしないで巡礼を再開した。
再開して5分ほどで、休憩していた先ほどのヨーロピアン達と出会った。
なぜか急に恥ずかしくなってきた。
挨拶もせず、速足で通りすぎた。
ヨーロピアン達に追いつかれたくないので、しばらくの間速足で歩いた。
それ以来、ヨーロピアン達とは出会っていない。


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| D4 サンティアゴ巡礼 | 22:01 | comments:0 | trackbacks:0 | TOP↑