1269~1281日目
ソウル@韓国 のお話 下記は、2017年5月時点の内容になります。
4大古宮の1つ
景福宮(キョンボックン)に行ってきました。

朝鮮,朝鮮王朝 (李朝) の王宮。太祖2 (1394) 年に創建。『詩経』の「君子萬年,介爾景福」の景福をとって景福宮と名づけた。高さ 20尺1寸 (約 6m) ,周囲 1813歩 (約 3300m) の石牆の中に,南側に光化門,北側に神武門,東側に建春門,西側に迎秋門を配した。勤政殿 (正殿。日本の紫宸殿にあたる) の周囲には南に勤政門をはじめ4門,その北に思政殿 (王の休息所) ,康寧殿 (王の居住所) ,交泰殿 (王后の居住所) などと,その他多数の殿堂,楼閣があった。また慶会楼 (群臣の宴会所) は太宗 12 (1412) 年に思政殿の西隅に築造。宣祖 25 (1592) 年の壬辰の倭乱 (→文禄・慶長の役 ) のとき全焼し,以後二百七十余年間,廃虚のままになっていたのを,大院君が高宗2 (1865) 年,景福宮再建に着手し,同7年完成。のち朝鮮総督府が正面に建築され,諸宮も多く取りこわされた。
韓国旅行「コネスト」から引用光化門(クァンファムン)
景福宮の正門
正門を守る狛犬。韓国では狛犬のことをヘテといいます。
入場料3,000KRW→1,500KRW≒150円(「春の旅行週間」キャンペーン価格)チマチョゴリ(韓服、ハンボッ)を着ていれば無料
永済橋(ヨンジェギョ)。すっかり干上がっています。
橋を守る狛犬(ヘテ)。
興礼門(フンレムン)
興礼門(フンレムン)から見た光化門(クァンファムン)。風水を基に設計されているのにビル群は影響ないのかな?
日本語パンフレット。誤字脱字のない日本語パンフレットは韓国ぐらい。
キャリーケースも入るぐらい大きいロッカーがあります。もちろん無料。
日本語無料ガイドは、10:00、12:30、14:30(1日3回)。集合場所で待っているとガイドの方が来て勝手に始まります。
ガイドが来ていざツアー開始!と思いきや客はボク1人。なんでも景福宮の休業日は火曜日だけど「春の旅行週間」キャンペーン期間中は開いているらしいです。そのことを知らずたまたま景福宮に来て日本語ツアーに参加したボクに対してガイドは「キャンペン中は火曜日もやっているのを知っていたんですか?日本人は真面目だから休業日をちゃんと調べてくるのに。あなたはラッキーですね」と、2回も聞かれた。2回?と思いながらボクがいなければ休めたガイドに連れられて日本語ツアーを開始しました。
マンツーマンなのにちゃんとマイクとスピーカーを使ってくれる。ちょっと恥ずかしい。
王宮守門将交代儀式
日本語ツアーが開始されたタイミングで後ろの方で太鼓を鳴らす音が聞こえた。気になって後ろを見ていたらガイドに「10分ぐらいだったら観に行ってきてもいいですよ」と。マンツーマンに感謝。
10:00、14:00の2回
勤政殿(クンジョンジョン)
正殿。
この小さい石碑は立ち位置の目印。右側が文官、左側が武官。
韓国人も今日開いていることをしらないのかほぼ貸切状態。
蓋をしないとゴミ箱に間違われるらしい。
ガイドが立ち止まりガイドク~イズ♪が始まりました。
ガイド「どちらがメスでしょうか?」
ボク「・・・(考え中)」
(2秒経過)
ガイド「ヒントはココです(一方の狛犬(ヘテ)を指す)」
ボク「(ヒント出すの早っ!)」
子供がいる方がメスだそうです。
床の鉄輪は日差しを遮るためのテントを張るのに使われたのだとか。
真ん中だけ階段がなく鳳凰の石碑があります。
正門から正殿を繋ぐ道の真ん中は王しか歩くことができません。王は小さい神輿に乗って移動するので階段がなくても問題がありません。
鳳凰は権力者の象徴。「鳳凰と朱雀は別物ですか?」と質問したところ、「別物です」との回答。何が違うんだろうと思い宿に戻ってからYahoo知恵袋の回答を見たら納得。
こっちが朱雀。風水を元に建てられているだけあって正殿の周りに南「朱雀」東「青龍」西「白虎」北「玄武」の石像がある。
青龍
白虎
玄武
さらに十二支の石像が置かれている。
正殿から王の眺め。
内部。玉座と日月五峰図があります。日月五峰図は1万ウォン札にも描かれています。
天井には龍
ガイドも写真を撮っていました。不思議に思い、「何度も観ているはずの正殿内部を今になってどうして写真を撮っているんですか?」と聞いたら、正殿の窓を開放していることは珍しく、こんなにも内部が明るい内部は初めて見たとのこと。ガイドが写真を撮っている姿はほほ笑ましかったです。
修政殿(スジョンジョン)
学問を研究する場である集賢殿(チピョンジョン)として使われ、世宗(セジョン)大王が訓民正音(フンミンジョンウン、ハングルの成り立ちや原理の解説書)をここで作りました。
1万ウォン札に世宗(セジョン)大王が描かれています。
慶会楼(キョンフェル)
池に浮かぶ楼閣
瓦に小さな人形が置かれています。
先頭から三蔵法師、孫悟空・・・西遊記の登場人物です。(なんで西遊記?)という疑問よりも(ほとんどの宮廷の建物の瓦に置かれている人形なのに、なんで望遠レンズでないと確認できないようなこんな遠い場所で説明するの?)という疑問で頭がいっぱいでした。
康寧殿(カンニョンジョン)
王と王妃の生活の場である寝殿
昼から始まる「王孫が生まれた時の儀式」プログラムのリハーサルをしていました。目の前に王様がいます。
交泰殿(キョテジョン)
ここでもリハーサルをしていました。
オンドル。現代はお湯や油を流して温めているのですが、当時は窯で火を焚いていたそうです。
峨眉山(アミサン)後苑
交泰殿の裏側には峨眉山と呼ばれる階段式の庭園が造られています。鳳凰や松竹梅などの文様が施された4本の煙突や石鉢が配置され、神仙の住む自然世界を表現しているとされています。
豊臣秀吉が朝鮮出兵の時にほとんどの宮廷を跡形もなく壊しました。今ある宮廷は1から復元したものです。
復元工事の完了は2025年予定。
100年ぶりに復元が完了した焼厨房(ソジュバン)。ここは韓国ドラマ「宮廷女官チャングムの誓い」の舞台になったところ。(ちななみに景慶宮のガイド曰く、チャングムは料理人ではないそうです)宮中文化祝典の一つ「水刺間(スラッカン)〈試食共感〉」で宮中料理を味わうことができます。
慈慶殿(チャギョンジョン)
塀の前に立ち止まりガイドク~イズ♪が始まりました。
ガイド「この塀の中の建物は男性専用、女性専用のどちらでしょう?」
ボク「どっちですかね~(おっ、またオスメス問題、このガイド好きやな~)」
ガイド「ヒントは塀です」
ボク「塀ですか・・・(このガイドすぐヒントくれるな~)」
ガイド「塀の柄をよく見てください」
ボク「塀の柄・・・(めっちゃヒントくれるやん)」
ガイド「他の塀と違ってデザイン性のある柄と花や蝶などの絵があるので女性専用です」
ボク「あっ、答えいいよった・・・」
慈慶殿にはオンドルがたくさんついており、それらの煙突をひとつにまとめた集合煙突(十長生の煙突)には無病長寿を祈る優美な装飾が施されています。
香遠亭(ヒャンウォンジョン)
香りが遠くから漂ってくるようと名づけられたそうです。
この奥に大統領官邸があります。当時は朴槿恵(パククネ)が逮捕されていたので大統領不在でした。
チマチョゴリ(韓服、ハンボッ)を着ていけば入場無料
「春の旅行週間」キャンペーンのせいなのかどうか韓国に滞在中いたるところでチマチョゴリを着た韓国人(特に女子中高生)をあちこちで見ました。宮廷周辺は貸衣裳屋がたくさんあって貸衣装料金を見ると安いので3,000円でした。ぼろ儲けですわ。
韓国人は自撮りが大好きです。
洋服を着ている人よりチマチョゴリを着ている人の方が多かったです。タイムスリップしたみたいでした。
チマチョゴリってカラフルでひらひらして可愛いです。名前も可愛い。
夜間特別観覧
時期によって夜に入場することもできます。ボクは宮中文化祝典の一つ「慶会楼(キョンフェル) 夜間音楽会」のついでに夜の景福宮を散策しました。
日入り前の光化門(クァンファムン)
日が暮れてもチマチョゴリ軍団は写真撮影をしています。
ライトアップした勤政殿(クンジョンジョン)
慶会楼(キョンフェル)
夜の光化門(クァンファムン)。