772~776日目
サンティアゴ巡礼@スペイン のお話 当ブログは、2015年12月時点の内容になります。
サンティアゴ巡礼、開始ぃ!!
の前に、サンティアゴ巡礼とはなんぞや?という方のために下記から概要とイメージを持っていただけたらと。
まぁ、簡単にいうと
キリスト教の聖地を目指す旅のことです。
サンティアゴ・デ・コンポステーラの巡礼路 カミノ・フランセスとスペイン北部の巡礼路群一部Dliftから引用
1日目は、サリアからポルトマリンの行程になりました。なんの計画もしていませんでした。ドラクエの作戦でいうと「ガンガンいこうぜ」なノリです。

午前中はルーゴを観光し、サリアに到着したのは昼前。
サリアのバスターミナル内。人気(ひとけ)がない・・・。

ようやく
スタート地点のサリアに到着。
いざ、出発!!
と勢いよく進みたかったけど、
まずはどこに行けばいいの?
どこが巡礼路なの?
どこで巡礼手帳(クレデンシャル)を購入できるの?
どこで巡礼手帳(クレデンシャル)のスタンプをもらえるの?
と、頭の中が?マークだらけでどうしたらいいか分からなかった。
てっきり巡礼に関する案内板とかあると思っていたけど、どこにもそれらしきものが見当たらない。
とりあえず、バスターミナル周辺にいた現地人に、どこで巡礼手帳(クレデンシャル)を購入できるかを聞いてみた。
丘の上にある教会でもらえるというので、丘に向かって歩き出した。
サリアの街は大きかった。イメージしていた巡礼の街と大きくかけ離れていた。

もっとさびれた街と思っていた。でも、街の大きさのわりに人の気配がない。

周りを見渡すと現地人は数名いるが、巡礼者、観光客は全くいない。

キョロキョロしながら進んでいたら、巡礼マークの案内板を見つけた。

案内板の側のお店に巡礼者グッズっぽい棒(スティック)が展示されいて、興味本位でお店の中に入ってみた。


お店はアウトドアグッズのお店だった。防寒具からトレッキングシューズ等、品揃え豊富だった。

そんなアウトドアグッズよりもボクの目を輝かせたのは、ひょうたんとホタテ。

ホタテとひょうたん(水筒代わり)と杖の3つはサンティアゴ巡礼のシンボルになっています。
ミーハーなボクは迷わず購入。
ホタテ1€、ひょうたん1.5€。

清算後に巡礼手帳(クレデンシャル)はどこで購入できるか店員に聞くと、この店でも購入できるとの回答。
何も知らないボクは、(えっ?なんでアウトドアショップで巡礼手帳?これほんまに巡礼手帳やろか?)と疑問を抱き、何度も巡礼手帳の説明をし、しまいには「あなたは巡礼手帳を知っていますか?」と質問をしてしまった。
店員が現物を取り出した。
表紙のデザインに目がいき、とっさに「巡礼手帳は全て同じデザインですか?それとも異なりますか?」と質問した。
「異なるデザインです」との回答で、購入を即決した。
巡礼手帳1€。表紙はサンティアゴ・デ・コンポステーラのカテドラル。

他の巡礼者の巡礼手帳を見せてもらったけど、確かにデザインはバラバラだった。白黒のホタテマークだけのデザインとかあった。個人的にはボクの巡礼手帳は「当たり」だった。
後々知ることになるが、巡礼手帳は巡礼路に並ぶ多くの教会、宿、カフェ等で巡礼手帳が購入(貰える?)できるみたいです。
アウトドアショップの脇の坂道を登り、丘の上を目指す。壁に描かれた巡礼者。

両脇に並ぶ宿(アルべルゲ)。全て閉まっていました。この時は巡礼開始の高揚感で気付かなかったけど、オフシーズンの洗礼はもう始まっていた(怖)

サリアの街並み

丘の上の教会。でも閉まっている。アウトドアショップで巡礼手帳を手に入れといてよかった~。

標石(モホン)?みたいなのが現れた

巡礼者の道標となる
標石(モホン)。500m間隔で設置されている。
ホタテマークにサンティアゴまでの距離が記している。そんなイメージを出発前はもっていた。

引用
実際に見た標石(モホン)にはホタテマークのところが削られていて、距離が記されていませんでした。

アウトドアショップを出発してから15分でやっと第1村人と遭遇。出発記念に一枚。元気ですね~、調子にノッてますね~。ちなみに、この時が元気のピークです。

終わりかけの紅葉。紅葉シーズンだと綺麗なんだろうな~。

橋の向こう側から、アスファルト舗装がなくなり砂利道に。ここからが本当のスタート地点!(自称)

線路沿い

4つも矢印いらんて

牛が放牧されている、ん~のどかやな~

落ち葉で巡礼路が落ち葉で埋め尽くされている。

標石(モホン)がなくても岩や木に黄色矢印が描かれている。

遠くに道路が見える。遭難の心配はないな。

村が見えてきた

おばあちゃんの犬に襲われた後。おばあちゃんが来てくれて助かった。

村の教会

教会は閉まっていた。

教会を出ると矢印が。この教会、巡礼路の外れにあるのに。矢印にストーカーされている気分になった。

休憩。ポテチとワイン。

ごっつ牛に見られてる。

村を過ぎると、また砂利道の巡礼路に。

家の庭。家畜というよりペットに見えた。

ごっつ羊に見られてる。多分、ヒツジも(ごっつ人間に見られてる)と思っているんやろな。

この周辺は酪農エリアで、番犬や牧畜犬として飼われているため、犬がデカい。声もデカイ。ごっつデカイ声ですぐ吠える。何度もビクッとさせられた。

門が閉まっているから安心安心。おいコラッ、かかってこいや!!と挑発してみたり。

ザクッ、ザクッと大量の落ち葉を踏む感触と音が蘇る

ほんまに誰とも会わないのでセルフタイマーで自撮。

鳥

セルフタイマーで自撮する時、登山家の栗城 史多(くりき のぶかず)さんを思い出す。

栗城 史多さん。凍傷で手の指9本切断したみたい。
彼はいつかTBSテレビ「クレイジージャーニー」に出演すると思う。この番組好っきやわ~。

巡礼路でよく見かけた錆びれた自動販売機。というか道中に水を購入する場所がこの自動販売機しかない。オフシーズンだからと思うけど。というかこの自動販売機、動いている感じがしなかった。

標石(モホン)になにやら落書きが。「I'LL FOLLOW YOU INTO THE DARK」。この時、周りに何にもなく森の中を歩いていたこともあってちょっとビビってた。調べたらグラミー賞を受賞しているどこぞの海外アーティストの曲と同名。関係あるか知らんけど。

ペシャンコのネズミが5,6匹、道端に落ちていた。気持ち悪いと思うよりも、不思議に思った。目や尻尾がハッキリ分かるくらい綺麗にペシャンコされているけど、どういう状態でそうなったんやろか?ネズミもジッとしてるわけないやろし。しかも5,6匹・・・怪奇現象ですわ。

紅葉

足が落ち葉に埋もれた

遠くに村が見える

ごっつ牛に見られてる。

1993年のヤコブの年にガリシア州が作ったというマスコット「
シャコベオ(ガリシア語でヤコブの意)」。落書きでよく分からない。

ごっつ猫に見られてる。人間よりもはるかに動物と会っている数の方が多い。

巡礼全日程で唯一見たお土産屋さん。ホタテに絵を描いている。

5~8€するし、絵が下手くそだし、全く興味をそそらなかった。

日が暮れかけてきた。次の街まであとどれくらいかも分からない。しかも結構疲れていた。この時ちょっと焦っていた。

焦っていたらウンコを思いっきり踏んだ。

焦りもあって楽しむ余裕はなく、黙々と急ぎ足で歩く

シャコベオ

標石(モホン)が倒れている。しかも分かれ道で。倒れ方が不自然で、どっちの道か推測できなかった。この時はカンで進んだ。

おーーーーっ!!街が見えたぁぁぁ!!!この時、ごっつ嬉しかった。

標石(モホン)、2つあるしーーーー、しかも両方とも全然ちゃうとこ指してるし!!

一瞬、パニックになったけど、一本道だったのですぐに我に返った。
が、その一本道が脇道みたいなところで、しかもずっと矢印もなかったこともあって、ごっつ不安になった。

街への橋。この街が
ポルトマリンです。

橋を渡っている時、頭の中で2004年アテネオリンピック の公式テーマソングとなったゆずの「栄光の架橋」が流れた。いくーつもーの日々を越えてー♪ (まだ1日目でございます)

中心地は丘の上にある。この坂が憎かった。

中心地に到着。

教会に到着したころには周りは暗くなっていた。クリスマスシーズンなのでイルミネーションやクリスマスツリーが綺麗。

ゴーストタウンのように街は静まり返っていた。
誰もいない。
店も開いていない。
宿、開いてんの?と焦ったが、それよりも食事の確保の方が優先だった。(野宿に全く抵抗なし)
スーパーマーケットが開いていた(閉店時刻:21:30)

宿にはIHコンロはあったものの調理器具が一切なかったので、調理せずに食せるものを購入した。この時、まだスペインの缶詰のクオリティを知らない。

宿にゴールとなるサンティアゴ・デ・コンポステーラ行きのバスの時刻表が貼られていた。何?この誘惑?乗っちゃっていいの?
